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第1回 暗号資産の危険から身を守る

こんにちは。今日から【暗号資産のお勉強】の配信を始めます。

第1回目の今日は、暗号資産の危険から身を守るについて、お話ししていきます。

はじめに

暗号資産(仮想通貨)で最も有名なのはビットコインですが、暗号通貨にはビットコイン以外に数千種類もあり、さまざまなコインが市場で売買されています。

暗号通貨市場では、伸びが期待できる将来性のあるコインを安いうちに保有し、価格が上がると利益が得られるため、どのコインに将来性があるのかということがとても重要な情報となるわけですが、予測に基づいての判断であるがゆえに、その界隈で詐欺被害も多数起きています。

長期的に見ると優良なコインは伸びていくわけですが、反対に価値の下がるコインもありますし、また、優良なコインであっても短期的には価格が大きく変動するので、資産価値が増えたり減ったりするのは、まぁ当然のこととして含んでおかなくてはいけません。

暗号通貨での危険を3つご紹介します。
「詐欺」「ハッキング」「価格の暴落」の3つです。

■暗号通貨詐欺

まず、巷でよく聞く、暗号通貨詐欺についてお話ししますね。

暗号通貨市場での、詐欺案件はとても多いです。
最もよくある手口が、ICOと呼ばれる新規通貨公開による資金集めです。

今、誰でも簡単に暗号通貨を作れるようになっているんですね。
例えば私が個人で[マユコイン]と命名したコインなんかも作れてしまうんです。
そして、その[マユコイン]を上場する前に投資しませんか、と持ち掛けるわけです。
上場すると価格が上がるので上場前に購入するとものすごく儲かりますよ、という儲け話です。

本当に上場後に価格の上がるコインもあるわけですが、それはよっぽど機能の充実した実力のあるコインで、個人が作ったコインは、そうそう価値の上がるものではありません。

ですので、有名企業が行うICOなら参加してもいいかもしれませんが、ICOに参加する場合は注意が必要です。
そして、最初から詐欺目的で行われるICOもあれば、世の中をよくするための活動としてクラウドファインディングのように資金集めの方法として行われるICOもあるので、ICOの全てが悪いということではありませんが、要注意の案件ではあります。

また、別の詐欺としては、詐欺用に作られた取引所を利用させられるケース。
この取引所に資金を送金し、売買したコインを置いていたのだけれど、引き出せなくなってしまう、というケースもあるようです。

そして、また別の詐欺ですが、運用の専門家にお金を預けて運用してもらい、高配当を受け取る、というタイプのものもあります。この場合は、配当が支払われている間は信用してしまいがちなのですが、いざ元本を返してもらおうとしても引き出せない、ということが起こります。お金を人に預けてはいけない、というのも大切なところです。預けたお金は戻ってきません。

もうひとつ、よくあるのが偽サイトの存在です。(フィッシング詐欺といいます)
安心できる大手取引所には偽サイトが作られていて、検索から取引所に行くと偽サイトに誘導されて、IDやパスワードを盗まれ被害に合うことがあります。取引する場合には必ずブックマーク機能からサイトに行くようにし、検索で出てくるURLを信用しないようにしてくださいね。

■詐欺に合わないためには

■詐欺に合わないためには

「お金を人に預けない」
「よく分からない取引所にお金(通貨)を置いておかない」
「個人で作ったようなコインを信用しない」
「偽サイトに注意」

というのが大切なことです

■ハッキング

暗号通貨にはハッキングリスクがあります。
日本国内の取引所でも、2018年に暗号資産(仮想通貨)取引所「コインチェック」から約580億円分の暗号資産(仮想通貨)「NEM」が流出しましたし、2014年には当時のレートで約480億円分のBitcoinが消失したマウントゴックス事件があり、マウントゴックスという取引所がハッキングされ暗号資産(仮想通貨)を流出させ、この事件でビットコインが有名になりましたね。

流出した暗号通貨はもう戻ってこないので、流出してしまったら諦めるしかないということになります。ですから、流出しないように安全に保管するということが必要になってくるわけです。

ハッキングによる流出を防ぐために、どのように保管するかということが問われてきます。
ハッキングは主に取引所で起こるので、取引所に資産を置いておくのはやめて、暗号通貨を保管できる自分のウォレットに入れて保管する方が安全です。

ウォレットにも数種類あり、出し入れしやすいスマホアプリウォレット、パソコンで使うウォレット、インターネットから切り離されたオフラインで保管するハードウェアウォレット(USB)などがあります。

長期保有する場合には、ハードウェアウォレットでインターネットと切り離した状態での保管が最も安全です。私もハードウェアウォレットで保管しています。

また、取引所が急遽閉鎖されたり、引き出せない状況になることも考えられるので、取引所に置いておかないという意識は大切です。

■価格の暴落

暗号通貨は、どの通貨も大幅に値が動きます。1日で半分の資産価値になることもありますし、1日で大きく価格が上がることもあります。
半分の価値になったときに焦って売ってしまうと、半分の価値で確定されてしまって大きく資産が減るということになってしまうので、決済するタイミングには注意が必要です。

人間の心理として、価格が下がったときには焦って手放したくなり、価格が上がったときには買いたくなるということが起こるのですが、やるべきことはその反対で、価格が下がったときに「買い」、価格が上がったときに「売る」が基本です。分かっていても相場の荒波を見てしまうと心が乱れるので、私は長期保有をお勧めしていて、長期的に見て優良なコインをリスク分散のために数種類持ち、あとは値動きを見ずに放っておくのがいいと思っています。

価格の増減は当然あるので、そういうものだと心得ておくこともとても大事です。

■まとめ

「お金を人に預けない」
「取引所にはお金(通貨)を置いておかない」
「個人で作ったようなコインを信用しない」
「偽サイトに注意」
「保管はウォレットで」
「価格増減はあるので焦らない」

を心がけましょうね!

今日は、安全に暗号通貨と付き合うための基礎知識をお伝えしました。
知っていれば防げる被害がたくさんあるので、暗号通貨取引を始める場合には必ず心に留めておいて、安全に暗号通貨とお付き合いしていただけたらと思います。

では、第1回目はこれで終わります。
次回は、「暗号通貨ってそもそも何?」について配信しますね。

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